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強盗の心理

ジンバブエ、ZANU-PFとMDCの協議は続行中。ある情報筋によれば、合同政府に向けての合意は進んでいるとのこと。どんな風に2党が合体するのだろう。土地問題やZANU-PF高官の訴追問題など、様々な問題があるから、本当に合体できるのであろうか、、、というのが正直なところだが、少しでもポジティブな進歩があるといいな。

現在不動産セールスマンをしている夫の同僚に、60歳前後の白人南ア人女性がいて、毎週行われるのミーティングで、社長が彼女に家族の様子はどうかと尋ねたら(毎週恒例で、全てのスタッフに尋ねることにしているらしい)、週末に兄(か弟)とその妻、もう1人の兄弟が自宅で銃強盗に会い、夫婦が死亡、もう1人は重傷だといって泣いたという。可哀想だなあと思ったが実は人事ではない。夫の仕事場で持ち上がった話の中だけでも、この一年くらいで、他の同僚の親戚が銃強盗にあって亡くなったし、お客さんの1人が銃強盗で亡くなったと話す同僚もいたのだ。自宅強盗に遭うかあわないかは住んでいる環境にもよるが、ではカージャックは、では通りでの強盗は、、、などと考慮すれば、犯罪にあう可能性はいくらでもある、のが南アである。

自宅強盗犯罪者に関する調査結果が最近発表された(Pretoria News 2008年7月17日)。南アフリカ大学(University of South Africa)の法医学調査の上級講師ズィン氏による調査によれば、調査対象の自宅強盗犯罪者の3人に1人が殺人を犯し、最終的に逮捕されるにいたるまでに、平均104件の犯罪に手を染めており、犯罪を重ねるにつれ、ますます暴力的になっていくという。

自宅強盗は近年増加しており、昨年は約15000件の自宅強盗が起きており(半分のケースがハウテン州で起きた)、13.5%以上の増加である。ズィン氏の調査によれば、多くの自宅強盗犯罪者が19~26歳であるが、彼らが犯罪に手を染めるのは10代(ティーンエイジャー)からだという。調査中に会った自宅強盗犯罪者で最も若いのは12歳だったという。また、犯罪に手を染める年齢が早ければはやいほど、その後、より暴力的になる傾向が高いという。また、強盗など銃犯罪に手を染めるのは外国人(移民)であるという噂が南アには広がっているが、調査によれば、多くの犯罪者が南ア各地から、人種や文化背景の違いを問わずに現れているという。犯罪者の共通点は、教育レベルの低さ、無職状態など。

それにしても、元警官で、この調査を行ったズィン氏でさえ、強盗たちが容易に暴力に走る点に衝撃を受けたというが、南アでは、命がたいへん軽く見られている感じがしてならない。殺さなくてもいいだろう、というような状況でも、簡単に銃で射殺してしまう。銃で家の主を撃って、盗ったのは100ラントだけとかいうような記事をしばしば読む。殺人事件が多いのは、高級住宅での住宅強盗だけでなく、低所得者住宅地でも多い。諍いによる殺人が多い気がする。また、強盗とは異なるのだが、南アでは、生まれたばかりの赤ちゃんをゴミ箱とか通りに捨てるという事件をしばしば聞く。捨てられた赤ちゃんは、幸い助けられたケースもあるが、死んでしまったケースがよくある。捨てなくても、教会とか施設とかに置いておけば赤ちゃんが助かる可能性は高いのに、、、と思うが、捨ててしまうのである。ジンバブエでは、こういうことはめったに無かったなあ、、、。

南ア社会は、ちょっとしたことで殺人や暴力に走りやすい傾向があるように見えるけれど、全ての人々がすぐカッとなって暴力に走るというのではない。なんでそんな暴力を振るうのか、と近所住民による暴力に閉口し、被害に遭って泣く住民がたくさんいる。犯罪者の背景について、もっと具体的な調査が進められてほしいものだ。

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