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何か起きるか分からない。逃げられない。タウンシップでの死。

南アフリカでは、毎日誰かが胸のいたい事故や事件で亡くなる。

プレトリア市の郊外にアタリッジヴィル(Atteridgeville)というタウンシップがある。地区の人口は約20万人。住民はほとんどが低所得の黒人である。こうしたタウンシップではソマリア人や中国人が商店を経営していることが多いが、ごく最近、アタリッジヴィルのインフォーマル居住区にあるソマリア人商店をめぐって、25才の女性が亡くなった。

何気ないおなじみの場所で起きる南アフリカの犯罪。コワイー!

先日、以前の我が家のお隣さんで、今は別のアパートに住む家族の奥さんと会った。

南アフリカで犯罪にあわないために:車上狙いを防ごう!

南アフリカ全国各地で頻繁に起こる犯罪のひとつが、カージャックやスマッシュ&グラブ。カージャックは、信号待ちや自宅の門が開くのを待っている間に、日夜の時間に関係なく起きています。南アに数十年住む知人は今までに何度もカージャックの現場を目撃していて、彼自身の車も一度カージャックで盗まれました。

ミッション・ベリー・ポシブル

昨日Twitter(いまなにしてる?)でお知らせしたように、私が住んでいるアパートの塀の内側に、ドロボーの足跡がペタペタとついていたのを庭師さんが発見した。塀の上部には電気フェンスが張り巡らしてあるのだが、実は以前からこの電気フェンスを乗り越えて入ってくるドロボーによる盗難事件が相次いでいたので、私は電気フェンスが故障していると疑っていた。犯罪率の高い南アフリカでは、鉄条網より電気フェンスに信頼が置かれている。私も大胆な南アの犯罪者も電気フェンスを乗り越えるのはさすがに無理だろう、それはミッション・インポシブル(Mission Impossible、、、不可能な任務)だ!と確信していたのである。しかし電気フェンスも故障しているのでは役立たずなので、以前夫にフェンスを触ってみるように勧めたのだが、電気ショックを恐れた夫は(当然)拒否。しかし、今回はしっかりとドロボーの足跡を確認して心配になったのか、服の上から電気フェンスを触ってみた夫。すると、確かにかなりのショックを感じたとのことだ(みなさん、真似はしないでください)。ではドロボーは電気ショックでヨレヨレになりつつ、ミッション・インポシブルを克服したすのであろうか?と頭を悩ましていたら、なんと実は、、、

電気フェンス乗り越えはミッション・ベリー・ポシブル(Mission Very Possible:簡単な任務)! ・・・警備員の告白より。

私が住む住宅地には現在2000戸くらいのアパートが建設されていて、常駐の警備員たちがいる。彼らによれば、電気フェンス乗り越えは、以下に示した方法によってミッション・インポシブルではなく、ミッション・ベリー・ポシブルとなる、、、

(電気フェンスを乗り越える方法)

必要なもの:タオルと多少ショックを感じる勇気

方法:電気フェンスをタオルの上から握って、塀を乗り越える。

隣の2,3のアパートでもしばしば盗難があり、付近の電気フェンスと塀の内側にタオルが落ちていた、と警備員。夫が服の上から電気フェンスを触ることができたように、タオルを使えば電気ショックを受けつつもなんとか乗り越えることはできるようだ。ということは、電気フェンスは役に立たない?「うーん、無いよりましなんじゃないの?」と夫。日本では電気フェンスなんて見るとまあすごい!絶対に入り込めない!と受け取られるかもしれないが、南アフリカではフフン、と軽く『タオルで』あしらわれてしまう、ミッション・ベリー・ポシブルな存在なのである!

私が住んでいるアパートの周囲にぐるりとめぐらしてある塀と電気フェンス。 タオルを使ってドロボーたちが乗り越えてきます。

なんて感心している場合ではない。我が家は塀のすぐ隣にあるので。南アフリカ在住の皆さま、気をつけましょう。

Cross Index社の南アフリカレポート『南アフリカの高い犯罪率が生みだすセキュリティ需要』(執筆時は電気フェンスにもう少し信頼を置いていたのだけど、、、)も合わせてご覧ください。

星空の下、南アのエイリアン映画、ディストリクト9を見る

さて、ディストリクト9(District 9)見てきたよー!ハルカが生後1ヶ月だし、レンはいたずら盛りだから映画館なんてとても連れて行けないし(ディストリクト9は16歳以下はダメだし)、「ディストリクト9見に行きたいから、ちょっと子供2人預かってくれる?」なあんて友達に頼むのも気が引けるわ、と思ってなかなか見に行く機会が無かった。しかし!先日(10月2日)にディストリクト9の記事をHi from Africaにアップした後ちょっと調べたら、近所の巨大ショッピングモールのドライブインにて、先週末から今週にかけて1週間だけ、ディストリクト9が放映されているではないか!ああ、これは神さまが私に、ぜひ見に行きなさいと言ってくれたのだワ(涙)というわけで、映画は大好きだが映画館は嫌い(、、、理由はいろいろあるらしい)な夫に、「ドライブインだったらいいでしょ?レンも(ほんとはダメだけど)隠れて行けるし、ハルカも車で眠ってればいいんだし」と説得して、6日の夜に出かけました♪

メンリンパークの屋上ドライブイン。ちょっと見にくいけれど、大きなスクリーンの背景に見えるのはプレトリア市の夜景。

ドライブインでは夜9時半からディストリクト9が始まるとあったのに、我々が到着した9時15分の時点で、すでに映画が15分くらい始まっていたようだ。なんてこったい!初めの部分を逃してしまって不満だったけれど、映画の展開がとても速くて、すぐに文句を言うのも忘れて家族全員映画にのめりこんでしまった(ハルカは寝ていたが)。話の内容は、28年前、ヨハネスブルク市上空にエイリアンが巨大な宇宙船でやってきて、人間たちを驚かせた。どうやら宇宙船に問題がおきて動けなくなり、エイリアンたちは地球で難民となった。エイリアンは人間から隔離されたディストリクト9に住まわされ、地区は貧しく犯罪に満ちたスラムとなり、南ア政府がエイリアン難民をディストリクト10に強制移住を図る。主人公のヴィーカスは、政府に移住プロジェクトの委託を受けた軍事関連企業の元、プロジェクトリーダーとしてD9に入る。そしてあるエイリアンの小屋で、得たいの知れない液体を浴び、エイリアンと企業の秘密にどんどんと巻き込まれていくことになる、、、!ストーリー展開は推測しやすそうで、実はなかなか分からないというサスペンスに満ちていて、最後の最後までとても楽しめました。以下、私の感想です。

話の展開が速く、主人公は期待を裏切らない正統派の正義の味方のキャラ、ストーリはシンプルなのでおもしろくて分かりやすい。また、シリアスになりすぎず、コミカルでユーモアのあふれる展開になっている。エイリアンやエイリアンの武器、宇宙船の特殊撮影など、エンターテイメント性も高い。 エイリアンは2008年の移民襲撃事件、ディストリクト9はケープタウンのディストリクト6、スラムは南ア各地に見られるインフォーマル住宅地、エイリアン隔離はアパルトヘイト、など南アの社会事情を連想させる点が多い。そのため、南ア事情を知っている人たちにはまた格段におもしろいと思う。 スラムというのが、ほんとにすごいスラムの様相を示していて、あーすごいなーと思ってみていたが、映画の中ではここにエイリアンが住んでいても、実際には南アフリカ住民が毎日暮らしているわけだし、移民襲撃事件の時やデモがあったときは警察ヘリが飛び交ったり重装備警察と住民が打ち合ったりと、ディストリクト9のアクション顔負けのシーンが実際に展開したのだから、やはりすごい社会問題だ。撮影が行われたインフォーマル住宅地の住民は、一部は撮影に対して好意的(撮影側から支払いがあったから)、一部は搾取されたと感じているとのこと。下のリンク記事を参照。 ナイジェリア人がディストリクト9でエイリアン相手に商売(商店、武器売買、売春など)をするギャングとして描かれていて、ギャングリーダー(その名もオバサンジョ)がエイリアンパワー獲得のエイリアンの肉を食べるという話は、ちょっとステレオタイプされすぎかと思った。ビジネス運を高めるために人間、特に子供の肉や内臓を魔術に使うのは、南部アフリカ諸国では実際にある。映画の中ではナイジェリア人のみがギャングであったり人の肉を食べたりするように描かれているが、南アでは南ア人ギャングや人肉取引が多いのが事実だ。こんなに悪く描かれてしまったナイジェリア人は当然ハッピーでない。下のリンクを参照。

モールの屋上のドライブイン、流れ星を背景に展開した南アフリカのエイリアンムービーは格別でした。アメリカではこの夏トップの大ヒット。興行売上9千万ドル(1ドル100円で換算して90億円)だそう。日本ではいつ公開されるのか分からないが、見る機会があればぜひどうぞ。以下情報リンクです。

映画撮影が行われたヨハネスブルク市ソウェトにあるインフォーマル住宅地区住民の、映画に対する思い。この住宅地住民も、映画のエイリアンと同じように、政府により強制立ち退きを迫られている。guardian.co.uk より。 ナイジェリアはディストリクト9に否定的、、、。CBC Newsより。 こちら、プロットを読むとストーリーが分かりすぎてしまうので、全部読まないほうが良いかも。撮影に関する裏話は南ア事情を説明しているので面白い。ディストリクト9Wikipedia 監督と主人公を演じた俳優は、2005年に外国移民問題を扱う短いドキュメンタリーを撮影した。Spy Films

メンリンパーク・ドライブイン。 星空の下、夜景を見ながらリラックスして映画を鑑賞できる。

このたびディストリクト9を見たドライブインは、メンリンパーク(Menlyn Park)という巨大ショッピングモールの屋上にあります。メンリンパークはアフリカ最大のモールだそうで、以前にブログで紹介したプレトリア市上空30メートルでパーティーを!といった様々なアトラクションがあり、こちらのドライブインも、世界で初めて屋上に設置されたとのこと。星空の下、プレトリア市の夜景を見下ろしながら、巨大スクリーンに映し出される映画を見るのは最高!レンも目をキラキラさせながら初めて見る大きな映画スクリーンを凝視(ほんと、興奮しすぎてほとんど動かなかったです)してました。値段は車一台65ラント、9アメリカドルくらい(1US$=7.3R)。水曜は半額。またたびたび出かけよう。メンリンパーク・ドライブインのサイトはこちら。

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地球アゴラ「南アフリカ-ワールドカップまであと1年!」レポート: 番犬レンタル編

7月5日(日)夜10:10ー10:59の地球アゴラにて提供しきれなかった詳しい情報や裏話を紹介させていただいています。

今回は番犬レンタルについてです。

犯罪率の高い南アフリカでは、警察要員や警察犬だけでは手に負えません。私営の警備会社から警備員はもちろんのこと、特別な訓練を受けた警備犬(security dog)も様々な場所にリースされています。銀行のATM前、ホテル、企業のオフィスの警備にリースされたり、イベント会場にて観客の動きを制御したり、会場入口の混雑した場所での暴動を防ぐために活躍しています。

南アフリカ警備犬派遺のエキスパートで、今回警備犬に関する情報を提供して下さったのは、オデッセイセキュリティソルーション社(Odyssey Security Solution. 以下オデッセイ社)です。ハウテン州を中心に南アフリカ全国で警備犬&警備犬ハンドラーを養成する訓練施設を経営し、警備犬派遺サービスを提供しています。現在156頭の警備犬(全てジャーマンシェパード)を銀行、ホテル、企業オフィス、スポーツイベントなどに派遺しています。南アフリカの警備基準により、警備犬は熟練度によって5段階にレベル分けされています。低いレベルだと基本的な技術しか持ちませんが、レベルが上がると綱無しでも指示に従い、的確な攻撃、防衛の業務につくことができるようになります。更にレベルが上がると、麻薬や爆発物探知の技術も持つようになります。レベルが上がるにつれ、警備犬リースの値段は高くなります。オデッセイ社では、高いレベル(レべル4、レベル5)の警備犬のみを派遺しています。ハンドラー(handler)というのは、訓練された警備犬をコントロールし、警備犬と一緒に業務に派遺される警備犬の専門家です。オデッセイ社では、警備犬のみをリースすることはせず、必ずハンドラーと一緒に派遺します。1頭の警備犬に つき特定のハンドラーが1人ついて業務につきます。ハンドラーがお休みをとるときは、彼の警備犬も仕事を休みます。このためハンドラーと警備犬の相互理解が深まり、警備犬のケアもよくされるそうです。他社では警備犬のみを派遺することもあります。

(警備犬になるには) 警備犬の訓練は、小犬の頃から始まります。最初はボールや皮ヒモを使って遊ばせながら反射神経を磨いていきます。また、銃声を頻繁に聞かせて実際の犯罪現場での銃声に驚かないように慣れさせていきます。更に、ショッピングモールなどにしばしば連れて行って人や建物の環境に慣れさせ、将来の人混みの中での業務に備えます。もう少し大きくなると、ハンドラーの指示を理解したり、攻撃や防衛をしたりといった訓練が始まります。警備犬は、敵対心や攻撃を計画している人間の匂いや兆候を、周囲の人々の中から感じとることが出来るようになるそうです。それぞれの犬の性質を見極めて、優れた犬には麻薬や爆発物探知の訓練も重ねていきます。警備犬として活躍する期間はそれぞれの犬の健康度によって異なります。5ー6年で引退する犬もいれば、7ー8年元気に活躍する犬もいます。その間訓練は絶え間なく続けられ、技能の保持と改善に努めていきます。

(なぜ犬なのか?) 南アフリカ全国に、私営警備会社から派遺される警備員は沢山いますが、人間に勝る警備犬の効果とは何なのでしょうか。オデッセイ社によれば、以下のような利点が警備犬レンタルに存在します。まず、南アフリカの犯罪は銃を伴うものが多く、警備員も銃を携帯する機会が多いのですが、公共の場(銀行前、ホテル前、オフィス前)では、周囲の住民を巻きこむ可能性があるのと、南アフリカの法律で銃を簡単に用いることが規制されているため、実際に銃を使用するのは、警備側では難しいとのことです。一方警備犬の場合、犯罪者のみに犬が攻撃を加えること ができ、周囲の人間は安全です。例えば、犯罪者に襲いかかっている警備犬に幼児が触れようとすることがあっても、犬は幼児には全く危害を示さないように訓練されています。さらに、犬は銃を畏れず、容疑者が銃を手にしている場合には、まず手に噛み付くように訓練されています。また、警備員には犯罪者が至近距離まで近付き、銃やその他の凶器で強迫する可能性もありますが、警備犬と一緒であると、犬が不信者を感じとった場合には数メートルの距離を置くことができます。また、警備犬が容疑者を追いかけ、取り押さえ、他の警備員や警察がくるまで容儀者をその場に拘束するといったことが、警備要員の場合よりも比較的容易にできます。それにしても、警備犬が銃を手にした容儀者に攻撃をして、撃たれて怪我をするということは無いのでしょうか?と尋ねてみると、今までのところは無いとのことです。犬は人間よりも極めて俊敏に動くため、銃を犬に向けて的確に撃つことはなかなか出来ないそうです。

#gallery-1 { margin: auto; } #gallery-1 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 33%; } #gallery-1 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-1 .gallery-caption { margin-left: 0; } オデッセイ社: 訓練の模様 オデッセイ社の車両 オデッセイ社: あるイベントにて。 オデッセイ社: 訓練の模様。ショッピングセンターの駐車場にて。 [...]

地球アゴラ「南アフリカ-ワールドカップまであと1年!」レポート: 監視カメラ編

7月5日(日)夜10:10ー10:59の地球アゴラ、お楽しみいただけましたか?南アフリカワールドカップまであと1年。南アフリカの準備は如何に?というわけで、話題となっている治安関連の話題から、W杯での日本代表チームの結果占いまで、ユニークな話題を十分にお届けできたのであれば幸いです。こちら、Hi from Africa!では3回に渡って, 番組では提供しきれなかった詳しい情報や裏話をご紹介いたします。

今回は、監視カメラについてです。

治安の悪さで有名な南アフリカ。こちらではしばしば、携帯電話やバッグを通りや公園、車を信号付近で停止させた際に盗られたー!という地元の知人の報告を耳にします。特に旅行者の方々にとっては街中、通りの強盗や引ったくりなどは危惧される点でしょう。ワールドカップに向けて、南アフリカでは国家をあげて様々な治安対策がとられていますが、通りに設置された監視カメラもその一つ。監視カメラ自体は何年も前から、大きな都市の中心部とその近辺(都市中心部とその近辺は強盗や恐喝、麻薬といった犯罪の天国になっている)に導入され、犯罪減少の効果をあげています、といっても、世界的に見るとまだまだ犯罪率は高いのですが。

この監視カメラがワールドカップにむけて2500台ほど増設されたとのこと。どんなカメラがどんな風に設置されているか?を地球アゴラさんにて紹介しました。

ツワネ/プレトリア市(Tshwane/Pretoria)、ハットフィールド(Hatfield)地区に設 置された監視カメラ。街灯(上部)と緑色の看板の間くらいに見えるのがカメラ。 商店が軒をつらねた忙しい通り。下の方の茶色の人物が私。

プレトリア市中心部に隣接し、通りでの強盗が多くて有名なサニーサイド(Sunnyside)地 区のカメラ。

カメラは街灯と似たデザイン。あえて似せてあるのかどうかは不明ですが、パッと見ただけでは見過ごしてしまいそうです。でも慣れるとすぐに分かるようになり、街中の各所にて発見できます。カメラの部分は丸いドーム型になっていて、警察のコントロール室から360度見渡すことができるようになっています。カメラに映った人物の顔は拡大して鮮明に見ることができる、高性能カメラです。

監視カメラのズームアップ。訪れる先々で発見してみてくださいネ。

おおっ、スゴイ!これで犯罪者も犯罪に手が出せまい、と思われるかもしれませんが、地元に暮らす我々は正直なところ、『もっとカメラが欲しいよね』。カメラとカメラ管理は高値なためか、市内の限られたスポットにしか設置されていません。あそこやここやこちらにもカメラを設置してくれないと、ダメなんだけど、、、という通りがまだまだ沢山あるのデス。

(チョコッとアドバイス) 旅行者の皆さんは、観光スポットからあまり自由にノビノビと, あちらこちらの通りを歩きまわるのは控えた方が良いのでは、と思います。ガイドさんがいて、ここは大丈夫、と確認してくれる場合はOKです。あと、所有のカメラを見えるところに下げて歩くとか、買い物をするときに紙幣を何枚も見せるとかいった動作は控えましょう。外国人は目立ちますので、周囲の人々から『100%見はられている』ことをお忘れなく。ワールドカップ時は警備要員が増加するし、外国人もカバンやカメラを下げて歩きまわっているので、あー大丈夫かな、と思うかもしれません。コンフェデレーションズカップの際も、そんな雰囲気がありました。しかし実際には、やはり強盗や恐喝にあった外国人が何人も出ました。ワールドカップ中も、例え低い確率であっても、やはり強盗は出ると思われます。通りを歩くときにはできるだけ何も持たずに、必用なだけの現金をポケットにいれて出かけましょう。

次回は『番犬レンタル』、警備会社による警備犬派遺サービスの話題です!

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、、、ハリウッド映画どころではなく

南アフリカというのはほんとに自然が美しくて、インフラが整っていて、人も愉快で良い所なのだけれど、犯罪だけは、どうにかならないかなあと思う。犯罪は人間社会が起こしている現象なのだから、地震や津波やハリケーンとは違って、ある程度コントロールできるものなのだから、南アフリカで異常に高い犯罪を軽減するための対策はとられるべきだ。特に、銃規制が必要だ。銃さえなければ、南アで多い銃強盗(銀行、ショッピングセンター、家屋、、、どんな場所もターゲットにされる)や銃による殺人はかなり減る。どうすれば効果的な銃規制ができるのか調べたことはないが、なぜ南アフリカ政府は銃規制ができないのだろうか。

夫は不動産のセールスをしているが、プレトリア市では犯罪のメッカとしても知られるサニーサイドという、市の中心に近い郊外でも営業をしている。アパートが多く、外国移民がたくさんいる。状況の悪い地区だと麻薬販売者や売春婦がごろごろしていて、中産階級以上の白人や外国人はめったに近づかない地区だ。しかし、驚いたことに、90年代の終わりまではとても安全で住みやすい、白人の中所得者が多く住むところだったそうだ。現在でも、以前から住んでいた高齢の白人がちらほらサニーサイドに見かけられるが、彼らはほんとに稀な白人の存在である。ざんねんなことに、90年代後半に黒人や外国人移民の住民が増加すると、地区の治安や規制が緩み、麻薬と売春、その他犯罪の巣窟と化してしまったのである。

夫がサニーサイドで仕事をしているので、サニーサイドの状況のよい部分に住めば仕事場に近くて良いのでは、と私は最近夫に提案してみたが、あっさり却下された。私が、「、、、犯罪に過敏すぎるんじゃないの?」と夫の心配を疑うと、夫はサニーサイドに住んだことのある夫の友人2-3人に私を会わせて、彼らの意見を聞かせてくれた。彼らの意見は一言で言えば、「とんでもない」。夫の親戚で、サニーサイドに長く住んだことのある男性は、「アパートA(比較的治安のよさそうに見える地区にあるきれいなアパート)では、毎夜、駐車場で女性の住民が強盗に遭うんだよ、、、」というし、別の知人は「道路で誰かに会うたびにビクッとしてなければいけないから、気がおかしくなるよ」という。

サニーサイドのプレイン通り。第一印象は問題なく見えるのだけど、住むには勇気がいる、、、。

こんなサニーサイドの状況を少しでも改善しようと、当地区では安全委員会が設けられていて、長年の住民である高齢の白人や一部黒人住民、地元警察が一緒になって、毎月ミーティングを開催している。夫もサニーサイドの不動産業者として委員会の書記を務めているが、しばらく前のミーティングで、警察側からの報告としてこんなものがあったそうだ。サニーサイドの犯罪がどうも手に負えないので、軍の兵士を数十人伴って、疑いのかかっているアパート(犯罪者が住んでいる)に真夜中ダダダーッとなだれこみ、手を上げろー!隠してるもの全て出せー!という強硬対策を実施したらしい。すると、麻薬や盗まれた品のほかに、銃がぞくぞく、、、AKもぞくぞく出てくるらしい。ほんとに困ったものだ。

そして、このたびも派手なAK殺人が起きた。被害に遭ったのはズールー族チーフのゾンディ氏で、ダーバンの路上を車で走っていたところ、併走した車からAK-47で蜂の巣にされ、死亡した。ゾンディ氏は1906年にイギリスの植民地支配に抵抗した伝統的なリーダーであるバンバタ・ゾンディ氏の孫であり、現在は南アフリカANC党の党首ズマ氏の支持者として知られているとのこと。

AK-47によって殺害されたズールー・チーフ。写真:The Star. 23 Jan 09

ハリウッドのマフィア映画で車が蜂の巣になるのを見ると、映画ってオーバーだなと思っていたが、ほんとにこんな事が起きるのを見ると、ショックでしばらく口が聞けなかった。AKは扱いやすく、性能の高い銃である。夫によれば、私でもすぐに撃てるし、だからこそ、アフリカの一部地域で少年兵でも使える銃なのだそうだ。銃の規制はされるべきだ。内戦を経験したジンバブエでも比較的よく銃規制ができていたのだから、南アフリカでも不可能ではあるまいと思う。

お散歩してたら

私と夫と息子は、現在「security estate/complex」ともよばれる、電線鉄条網に囲まれたアパート群に住んでいる。南アは治安が悪いためか、このタイプのアパート群や住宅地が増加している。我々のアパート群の場合、入り口・出口は一箇所に限られ、カードと指紋を使ってゲートの開閉が行われる。敷地内では警備車が一日24時間見回りをしている。が、引越し早々、私が住む棟の2~3軒に(それも同じ日に)泥棒が入ったため、こういう警備も100%役に立たないことを知っているのだが、慣れてきたせいか治安に関して気が抜けてきた今日この頃、、、。

敷地内には、テニスコートやミニゴルフ、スポーツグランドが併設された大きな公園があって、歩き回るだけでもリフレッシュできるし、レン・ユタカを遊ばせるのに絶好である。特に、治安の悪い南アでは、公共の公園でうろうろしていると強盗に会ったりするため、要注意、つまり、うかつに公園さえいけない状態であるため、敷地内の公園はたいへんありがたい。毎日レン・ユタカを連れ出し、一緒に何時間か遊ぶ。今日も5時過ぎまで遊んで(再び、治安の悪い南アでは、夕方5時過ぎまで公共の公園で遊んでいるなど、ちょっと無理である)、さあ帰ろうとレンの乳母車を押して車道を歩いていたら(このアパート群の問題は、というか、最近の南ア全体の傾向で、車中心主義社会のためか、歩道をつくってくれないのである)、すれ違った車の運転手に「ちょっと、ちょっと!」と呼び止められた。「あー、車道あるいてるから怒られるのかな、でも、歩道無いのにな」と思って振り返ると、あ、なんと警察官だ。なぜ、住宅地の敷地に警察官?と思いつつ、やっぱり怒られるかなーとびくびくしながらこんにちはーと言うと、「あのね、歩道が無いのは分ってるんだけどね、車道はやっぱり事故がこわいから、気をつけてくださいね」と親切に言ってくれるので、ありがとうと言いつつ、なんで警察官?と言う気持ちがぬぐえないので、「あの、ここで勤務されてらっしゃるんですか?」と尋ねると、「そうですよ、ここは治安が悪いので。殺人や、強盗が起きてるんですよ。」という返事。え?殺人?思わず聞き返すと、「強盗殺人ですよ。胸を3発撃たれて。」

、、、ちょっと、ここはセキュリティ住宅地ではないの?という思いが一瞬よぎったが、「でも、This is South Africa、、、セキュリティなんてどこにも無いんだよね」と納得してしまった。南アは本当に、こんな感じなのである。はーっいやだーーー!!!というのが本音だが、こんな大きな問題を抱えた南アと南ア住民について、深く考え込む日々でもある。

強盗の心理

ジンバブエ、ZANU-PFとMDCの協議は続行中。ある情報筋によれば、合同政府に向けての合意は進んでいるとのこと。どんな風に2党が合体するのだろう。土地問題やZANU-PF高官の訴追問題など、様々な問題があるから、本当に合体できるのであろうか、、、というのが正直なところだが、少しでもポジティブな進歩があるといいな。

現在不動産セールスマンをしている夫の同僚に、60歳前後の白人南ア人女性がいて、毎週行われるのミーティングで、社長が彼女に家族の様子はどうかと尋ねたら(毎週恒例で、全てのスタッフに尋ねることにしているらしい)、週末に兄(か弟)とその妻、もう1人の兄弟が自宅で銃強盗に会い、夫婦が死亡、もう1人は重傷だといって泣いたという。可哀想だなあと思ったが実は人事ではない。夫の仕事場で持ち上がった話の中だけでも、この一年くらいで、他の同僚の親戚が銃強盗にあって亡くなったし、お客さんの1人が銃強盗で亡くなったと話す同僚もいたのだ。自宅強盗に遭うかあわないかは住んでいる環境にもよるが、ではカージャックは、では通りでの強盗は、、、などと考慮すれば、犯罪にあう可能性はいくらでもある、のが南アである。

自宅強盗犯罪者に関する調査結果が最近発表された(Pretoria News 2008年7月17日)。南アフリカ大学(University of South Africa)の法医学調査の上級講師ズィン氏による調査によれば、調査対象の自宅強盗犯罪者の3人に1人が殺人を犯し、最終的に逮捕されるにいたるまでに、平均104件の犯罪に手を染めており、犯罪を重ねるにつれ、ますます暴力的になっていくという。

自宅強盗は近年増加しており、昨年は約15000件の自宅強盗が起きており(半分のケースがハウテン州で起きた)、13.5%以上の増加である。ズィン氏の調査によれば、多くの自宅強盗犯罪者が19~26歳であるが、彼らが犯罪に手を染めるのは10代(ティーンエイジャー)からだという。調査中に会った自宅強盗犯罪者で最も若いのは12歳だったという。また、犯罪に手を染める年齢が早ければはやいほど、その後、より暴力的になる傾向が高いという。また、強盗など銃犯罪に手を染めるのは外国人(移民)であるという噂が南アには広がっているが、調査によれば、多くの犯罪者が南ア各地から、人種や文化背景の違いを問わずに現れているという。犯罪者の共通点は、教育レベルの低さ、無職状態など。

それにしても、元警官で、この調査を行ったズィン氏でさえ、強盗たちが容易に暴力に走る点に衝撃を受けたというが、南アでは、命がたいへん軽く見られている感じがしてならない。殺さなくてもいいだろう、というような状況でも、簡単に銃で射殺してしまう。銃で家の主を撃って、盗ったのは100ラントだけとかいうような記事をしばしば読む。殺人事件が多いのは、高級住宅での住宅強盗だけでなく、低所得者住宅地でも多い。諍いによる殺人が多い気がする。また、強盗とは異なるのだが、南アでは、生まれたばかりの赤ちゃんをゴミ箱とか通りに捨てるという事件をしばしば聞く。捨てられた赤ちゃんは、幸い助けられたケースもあるが、死んでしまったケースがよくある。捨てなくても、教会とか施設とかに置いておけば赤ちゃんが助かる可能性は高いのに、、、と思うが、捨ててしまうのである。ジンバブエでは、こういうことはめったに無かったなあ、、、。

南ア社会は、ちょっとしたことで殺人や暴力に走りやすい傾向があるように見えるけれど、全ての人々がすぐカッとなって暴力に走るというのではない。なんでそんな暴力を振るうのか、と近所住民による暴力に閉口し、被害に遭って泣く住民がたくさんいる。犯罪者の背景について、もっと具体的な調査が進められてほしいものだ。